イラク復興支援〜立花尊顯1等陸佐の講演を聞いてB
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2006年03月25日(Sat)
イラク復興支援〜立花尊顯1等陸佐の講演を聞いてB
今日は、イラクで活動されている復興支援隊の方々の
感じられたことや現地の状況、サマーワの人々の 日本から来た自衛隊への気持ちの変化等を紹介します。 「日本人らしさ」が地元での評価につながる 2004年に自衛隊がイラクで活動を開始してから2年。今日までに手がけた復興支援のプロジェクトは約120件に上る。現在、サマーワで活動中の第8次イラク復興支援群の指揮を執る、立花尊顯群長は、現地で活動する上で気を付けていることが2つあるという。「まず、一次隊からずっと『(イラク人と)同じ目線』ということでやっています。『同じ目線』というのは、相手を敬う気持ちです。われわれは支援をする側だというのではなく、お互いに協力していこうという気持ちを大切にしています。イラクの人たちが主役であるということを忘れてはいけないと思います。もうひとつが、『日本人らしさ』『日本らしさ』を強調することです。すばらしいもの、きちんと補修したものをイラクの人たちに渡していこう。日本人らしい、"ものづくりへのこだわり“を大切にしていこうと考えています」と話す。 最近では、学校や病院などの公共施設も整備され、稼働する工場も増えるなど活気も出てきた。復興が進むにつれて、自衛隊の活動内容にも変化が出てきており、立花群長は「(自衛隊が)イラク入りした当初は、それぞれのニーズに基づいて逐次、応急処置的な作業を行っていたのですが、外務省などと共に、より組織的に支援活動を行っていく段階に入ってきたと考えています」と説明する。 当初、自衛隊が宿営地の浄水装置を使用して行っていた給水活動は、近傍に日本のODAによる浄水設備が整備されたことで一段落。現在、最も力を入れているのが既存の水道管の補修など水道ネットワーク全体の整備だという。立花群長によれば「われわれが補修を終えると、サマーワで1日3万6000トン、ムサンナー県全体で11万トンの水の供給が可能になります。これで夏季でも最低限の生活用水の確保ができるようになります」と言う。 また、医療支援についても、以前は医療施設の復旧や機材の供与などが中心だったが、サマーワを含むムサンナー県の中心的な4つの病院と地域の診療所を結ぶ外務省のODAによる救急車の供与により、県内の医療ネットワークの整備に重点が置かれるようになった。「サマーワ母子病院で、分娩直後の新生児の死亡率が、この2年間で約3分の1に減ったことを成果として紹介したい」(立花群長)。 公共施設の補修が終わるたびに、日本側の代表として竣工式に出席する立花群長は、地元の人の感謝の言葉を聞く機会も多い。中でも特に印象に残っているのが、ムサンナー県のスポーツ局長から「日本隊の補修はすばらしい。日本隊は必ず約束を守ってくれる」と言われたことだという。また、サマーワの地方紙の社説で「日本隊が来る前は、われわれは日本隊を占領軍だと思っていた。しかし、実際に来ると、笑顔でわれわれに接して、まるで古くからの友人のようだ。これは日本隊が高い倫理観と道徳のある国からやってきているからだ。日本は古くから立派な伝統を持っている」と取り上げられたことも、忘れられない思い出だという。立花群長は「約束を守ったり、地元の人へのあいさつを徹底したり、というのは、自衛隊の特性ではなくて、われわれが小さなころからしつけられてきた日本人としての習慣であり、文化なんだろうと思います。現地での高い評価はこういう"日本人らしさ“に対するものでもあるのだろうと感じています」と話していた。 イラクの人々のやる気を引き出す支援活動 サマーワ周辺での活動には、2005年から技術アドバイザーとして、防衛施設庁の建築や土木の専門家も参加している。昨年6月から10月までの4カ月半、学校や診療所など50件の補修工事に現場監督として携わった、同庁建設企画課の宮崎順技官は「サマーワでは『日本隊が補修した建物はきれいだから見分けがつきやすい』と言われています」と胸を張る。 レンガを積んだり、壁を塗ったりと実際の作業を担当するのは、イラク人の技術者。彼らと協力して工事を円滑に進める秘けつとして、宮崎さんは「実際には、現地の技術者の能力にはばらつきがあります。中には日本人より上手な人もいますが、技術力の差を縮めるために、誰が見ても同じチェックができるような細かい項目のリストを作ること。現場の細かい部分まで写真を撮って記録することを心がけました」という。 イラク人は大らかで細かいことを気にしない性格の人が多いため、当初は壁のペンキの塗り方も荒かったそうだ。宮崎さんは「『汚いからやり直し』と言うとみんな『ノープロブレム』と言うんですよ。無断で仕事を休んでも『ノープロブレム』。日本の常識は通用しません。一度、『素晴らしいですね』と言ってみたら、みんな別人のように働きだした。プライドが高いから、評価されると喜んで働いてくれる。現場に行くと、向こうの技術者が自分が塗った壁を見せて『俺が塗ったところがナンバーワンだろう?』って自慢してくるようになって、能率も上がりました。きれいだ、きれいだと言うと、本当にきれいにできあがっていく、楽しい現場でしたよ」と振り返る。 一度、信頼関係ができると、とことん協力してくれるのもイラク人技術者の特徴だったという。「ヤーシャルおじさんという最年長の技術者は、工事現場でいたずらをする子どもを見かけると、その子の家まで行って『日本人は外国からわれわれのために来てくれているんだから』と説教してくれました。現地での採用にあたっては、性格を重視しました」と宮崎さん。 宿営地から工事現場まで車で1時間ほど移動すると、地元の人たちが沿道に集まって、親指を立てて歓迎の気持ちを表してくれる姿をよく目にしたという。宮崎さんは「私の見たところ、支持率99%という感じでしたよ」と話す。 昨年末、国民議会選挙を終えたイラクは、ようやく本格的な復興への道を歩み始めたところだ。イラクの人々による復興を応援するための日本の人道復興支援活動も、サマーワの人々の間に根付き、実を結び始めている。 ------------------------------------------ 今回でイラク復興支援の話はおしまいです。 卓話をお聞きしてからいろんな事を想像し、調べ、考えました。 私たち一般人に出来ない事を自衛隊の方々にやってもらっています。 中には、「それが仕事なんだから」や、「我々の税金で給料もらって いるんだから あたりまえ!」と言う人もいます。ですが、総動員で しか出来ない事、危険な場所への救助、お金に代えても出来えない 作業をしてもらっているのです。決して偏った考え方をしているのでは ありませんが、感謝したいものだと感じました。 |
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